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mitou16_g++ - コミュニティWebアーキテクチャを実現するためのセマンティックWebブラウザ

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コミュニティWebアーキテクチャを実現するためのセマンティックWebブラウザ

PM

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背景

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今日のWeb環境において,技術的なブレイクスルーが多数起こっている.それらの多くはXMLに関連しており,WebがHTMLファイルのアーカイブであった時代から,XMLを中心とした世界に変化していくものであると思われる.

XMLを用いた技術のなかで,最も目立ったのはメタデータの普及である. RSS(RDF Site Summary)やFOAF(Friend Of A Friend)はXML構文に基づくメタデータの代表例である. RSSはサイトのタイトルや更新日時,コンテンツの概要を記述するための仕様である. FOAFは持ち主の自己紹介および持ち主が誰と友人であるかといった関係を記述するものである.

Webサービスの実用性も高まってきた.主にエンタープライズ用途に提案されたSOAPの他に,より簡便で利用しやすいXML-RPCや,POST,GETといったHTTPのメソッドを積極的に利用したメッセージングを行うためのRESTが普及するに従って,複数のサイト間の連携サービスやアプリケーションが増加している.

メタデータやサービスの連携の先には,セマンティックWebのビジョンがある.セマンティックWebでは...

以上に述べた技術の変化をきっかけとして,Webを利用する人々の行動も変わり始めている.Weblogの普及およびソーシャルネットワーキングと呼ばれるサービスの登場は,Webが匿名的な情報発信の場から記名的(名前を名乗る)な情報交流の場になりつつあることを示している.

Weblogについてはここでは詳説しない. ソーシャルネットワーキングは,名前などを含む個人の詳細なプロフィールをデータベース化し,ビジネスパートナーの発見やその他の人材のマッチングを行うサービスである.多くのサービスでは,登録者が他の登録者と面識がある場合に「彼女・彼を知っている」というリンクを張らせることで,人間関係のネットワークが構築される.何らかのマッチングが行われる際には,両者の間に誰が介在しているかを表示することによって相手の信用が担保される.

目的

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開発内容

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特徴

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展望

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スケジュール

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2004年6月-7月
既存のツールの検証を行い,提案システムで利用できる機能をリストアップする.その結果をもとにシステム全体の基礎設計を行う.
8月-9月
メタデータの設計とともに,各サブシステムの詳細設計と仕様の確定を行う.システムの開発を開始する.
10月-11月
引き続き開発を進めるとともに,完成した部分から成果の公開を始める.また,有志を対象に初期実験を行う.
12月
システムの修正,洗練を進めるのと並行して,実証実験の準備を進める.
2005年1月
実証実験を行う.フィードバックをもとにシステムの洗練を進める.
2月
実証実験の結果をまとめ,成果報告書を執筆する.

費用の概算

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本プロジェクトに関する費用の概算を以下に示す.

プロフィール

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提案者である大向一輝は,1999年4月から2002年3月にかけて同志社大学工学部知識工学科知的システムデザイン研究室(三木光範教授)において遺伝的アルゴリズムの並列処理に関する研究ならびにマネジメントや意思決定支援に関する研究を行った.また,2002年4月からは総合研究大学院大学数物研究科情報学専攻に在籍し,武田英明助教授の下でコミュニティウェアやセマンティックウェブの研究に従事している.また2002年6月からは国立情報学研究所知能システム研究系リサーチアシスタントとして研究を行っている. 提案者は研究室配属からの2年間の並列遺伝的アルゴリズムの研究において査読付き国際会議(IASTED PDCS2000)の論文を1報,紀要論文(同志社大学理工学研究報告)を1報,講演会への論文を5報投稿している.これと並行し,博士前期課程に入学した2000年4月からは,発想支援や意思決定支援に関する研究をスタートさせた.研究活動の初期段階である2000年7月に財団法人京都高度技術研究所が主催する第1回学生ベンチャー奨励金制度に採択され,研究開発資金(50万円)を得た.これをもとにプロトタイプシステムを構築し,その成果をもとに講演会への論文を1報投稿した.さらに,2001年7月には2000年度に引き続き財団法人京都高度技術研究所が主催する第2回学生ベンチャー奨励金制度に採択(70万円)され,携帯電話を用いた意思決定アプリケーションの開発を行った.その成果は修士論文および査読付き国際会議(SAINT2003)の論文1報,国内の講演会への論文1報に生かされた. 平成14年度未踏ソフトウェア創造事業では「Social Scheduler: 携帯電話を用いた協調的スケジューラ」が採択され(村岡PM),提案者として研究開発を行った.成果は一般公開されており,現在商品化に向けて大手携帯電話キャリアとの交渉を進めている.また,現在査読付き国際会議への論文を投稿中である.なお,未踏事業の最終報告書を付録として添付する(appendix_mito14.doc参照)  提案者は,研究活動に加えて多彩な学外活動を行っている.上述の学生ベンチャー奨励金制度での採択に加え,財団法人大学コンソーシアム京都が主催する京都起業家学校の一期生としての活動,伊藤忠テクノサイエンス株式会社が主催するシリコンバレー学生特派員の二期生としての活動,また,同志社大学と加藤科学振興会による創造科学教育研究所夏期研修では優秀発表賞(研究奨励金30万円)を得た.

協力者である安達真は2002年4月より早稲田大学理工学部情報学科に在籍しており,現在2年生である.麻布学園高校在籍時には東京工業大学が主催する高校生を対象としたプログラミングコンテストSuperCon?に3年連続で入賞した(1年目より1位,3位,3位).平成14年度未踏ソフトウェア創造事業では「擬似Push型P2P情報配信をするニュース記事閲覧システム」が採択され(村岡PM),提案者として研究開発を行った.平成15年度未踏ソフトウェア創造事業では「Semblog: セマンティックWeb技術を用いたスモールコンテンツの再編集・共有プラットフォーム」(石田PM)の共同開発者として開発を行った.