Weblogツール間でメタデータを統一しよう
,という試み.名称は仮称.
目的
Weblogツールを特徴づける重要なテクノロジーとして,TrackBackに代表されるコミュニケーション支援機能やRSSなどのメタデータ配信が存在します.これらはそれぞれ目的も出自も異なりますが,現在では両者を連携させるようなサービスの提供が始まっています.とくに,コミュニケーションの主体である「個人」の情報,「個人」間の関係をメタデータとして記述するというFOAFと,それを利用するサービスは注目を集めています.
Weblogのデータ,そのメタデータであるRSS,FOAFといったさまざまなデータをアプリケーションによって統合的に扱うためには,どのデータがどこにあるのかといった情報をアプリケーションが理解可能な形式で記述する必要があります.これも一種のメタデータとなります.
これらのメタデータは,それをサポートするツール間で記法および運用(どのデータをどこに記述しておくか,など)が統一されていればいるほどに有用性が高まります.また,そのような状況においては新たなサービスを提供する側に対しても開発のインセンティブを高めることになります.今後のWeblogの発展を考える上でも,メタデータの取り扱いに関する基本的な指針を決め,ツール間での実装の差を埋める必要があると思われます.
そこで,Weblog Semantics Initiative(仮称)ではWeblogツールの開発者,関連サービスの提供者,およびメタデータに関する研究者に集まっていただき,Weblogツールや今後のサービス展開に必要なメタデータの体系について議論を行い,指針を決定する場を提供したいと考えます.
現在行われている議論
検討中の議題はこちら→RoughSemantics
参加者
RNA Antenna http://foaf.jp/roughsemantics/
参考情報
- メタデータを利用するサービスが急速に増加
- PLINK:FOAFポータル
- Bulkfeeds:RSS検索+サイト間の関連をFOAFで記述
- などなど
- Weblogツール間での実装の違いによって受ける影響が大きい
- まずはツールの作者間の話し合いの場を
- 日本で利用されているWeblogツールのうち,RSSに対応しているものは少なくとも16種類(出典:BulkfeedsのStats+楽天日記)
- いまのところ各ツールの作者は近いところにいる(地理的・人間関係的に)
- アプリケーションの作者も同様
- 新たなサービスのためのプラットフォーム作り
- Weblogにおける文書間,人間間の関係の発見と推薦
- セマンティックWebの知見を生かせる可能性
- 規格の策定については無限に意見が出る可能性がある
- 議論の基盤としてのセマンティックWeb技術
- 専門家も近いところにいる
- Rough Consensus and Running Code
- 実装のしやすさとセマンティックな美しさは相反
- コストパフォーマンスの追求
- 100%の理想実現を狙わずに実装可能なバランス取り(80/80ぐらいの達成度?)を目指す
効果
- 同じ形式のメタデータを配信しているサイトのシェアが80%になったら?
- アプリケーション開発者へのインセンティブ
- 日本からの標準規格の提案
議題の例
- auto-discoveryの記法
- Weblogのindexには必ずfoaf.rdfのパスを明記する
- RSSにおけるTrackBack Ping URIの明示
- RSSにおける外部コンテンツへのリンク,TrackBack元の明示
- RSS Permalink
- その他独自アプリケーションへの対応
- などなど
コミュニティの形態
- 議論はMLとWiki
- 何らかの公式見解をWeblogで公開
- 要検討
- 名称
- RS2:Rough Semantics and Running Service(2=SquareとすればRSS?)
- WSI:Weblog Semantics Initiative
- コミュニティの規模・形態は?
- オープン:議論を収束させられるか
- クローズ:誰に入ってもらうのか
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